私は子どもの頃からトランプマジック(カードマジック)が好きで、たくさんの種類のマジックを友人・家族・職場などに演じてきました。
その度に感じてきたのは、トランプマジックのウケの良さ。
そこでこの度、普段の飲み会や忘年会・新年会、ちょっとした隠し芸に最適な簡単トランプマジックを解説することにしました。
記念すべき第1回は、トランプマジック(カードマジック)に最適なトランプの紹介と、かっこよく演じるために必要となるトランプの混ぜ方(シャッフル)についてです。
最初は少し難しいかもしれませんが、慣れればかなりカッコよく見せられるのでぜひ習得してみてください。
※1 トランプを使って行うマジックのことを正式には「カードマジック」と呼ぶので、この記事でもカードマジックと記載します。
※2 トランプの山全体のことを「デック」と呼びます。
カードマジックに最適なトランプ
カードマジックを始める前に、是非これを使ってほしい!というトランプを紹介します。
バイシクル
「バイシクル」はアメリカのUSプレイングカード社が製造している、世界で最もカードマジックに使われている紙製のトランプです。
プロマジシャンのほとんどがこのバイシクルトランプを使っていますので、テレビ等で見たことがある方もいるかもしれません。
カードの裏面はこのようなデザインです。
色は赤と青が一般的です。どちらを選んでも構いません。
今後、赤から青に変わるなどのマジックも解説する予定なので、両方持っていれば完璧です。
バイシクルを強くおすすめする理由は、非常に使いやすく見た目も本格的だからです。
使いやすさという面では、バイシクルはカード表面にエンボス加工という滑りやくするコーティングがされています。そのため、デック(カード全体)を広げる時など扱いやすいのです。
今後少しずつ解説していくカードマジックでは、技法(テクニック)を必要とする場合があります。その時にエンボス加工されていないトランプだと、非常にやりづらいので、是非バイシクルを使ってみて下さい。本格的なカードマジックがより一層引き立ちます。
値段は一個600円程で、東急ハンズ等に売っています。アマゾン等の通販だともう少し安いかと思います。
ヒンズーシャッフル
演技
まず、シャッフルの前にデックの持ち方を解説します。写真のように左手をリラックスさせ軽く持ちます。
次にヒンズーシャッフルですが、実際にやったことある方も多いと思います。カードマジックに限らず、トランプを混ぜるときに使いますね。
最も簡単な混ぜ方であるヒンズーシャッフルですが、正しい持ち方でないとあまり綺麗に見えません。
以下の通り、ダメな例はデック(カード全体)を持つ右手が下からきています。これはダメとは言い過ぎかもしれませんが、あまり綺麗には見えません。
ダメな例
良い例のように、デック(カード全体)を上から軽く持ちましょう。力を抜いてリラックスした状態で持つと、より綺麗に見えます。
良い例
右手で上から軽く持ったら、左手を添えます。この後の動かし方が重要なのですが、右手を動かすのではなく左手を動かすイメージでカードを数枚ずつシャッフルします。このように行うと、まるでカードディーラーのように上品で美しい動きに見えます。
右手も少しは動きますが、動かす意識は左手に集中させましょう。
スロー
ヒンズーシャッフルは、最も基本的なシャッフルなので、定着させましょう。
リフルシャッフル
演技
さて、お待ちかねのリフルシャッフルです。誰もが見たことある、かっこいいシャッフルですね。リフルシャッフルを演技始めにさりげなく行うと、観客は「おっ、すごい!」と食いついてきます。その後に良いマジックを見せれば、大いに盛り上がります。
リフルシャッフルは少し難しいですが、これを習得するとカードマジックも楽しくなってきます。是非身につけて下さい。
まずはじめに、右手にデックを持ちます。持ち方は、親指をデックの手前側、中指・薬指でデックの奥側を持ち小指を軽く添えます。
ここで重要なことは、デック奥側の中指・薬指の第一関節を曲げてしっかり持つことです。リフルシャッフルはデック全体を大きく曲げる必要があるので、力が入るように深く持ちましょう。
次に、人差し指を支柱にしてデック全体を大きく曲げます。
デックを曲げたら、親指の力をコントロールしカードをパラパラと左手に送っていきます。
デックの半分ほど送ったところで、タイミングを見計らい左手人差し指を間に挟みます。
次に、右手奥側の中指・薬指を使い、デックの下半分を左手に持ち替えます。
両手に半分ずつ分けたら、先ほどの右手と同じように、両手ともデック全体を曲げます。左手奥側の中指・薬指も深く持ちましょう。
ここで両手に持った束をパラパラと落としてカードの縁が重ね重ねになるようにします。重なる部分をなるべく浅く(小さく)しましょう。
最後までカードを落としたら、重なっている部分を両手の親指で押さえ、カード全体を山のように曲げます。
少しずつつ両手の力をゆるめ、カードを落としていきます。
全部落としたら、デックを綺麗に揃えてまた元の持ち方に戻ります。
スロー
リフルシャッフルができるとカードマジックが楽しくなりますし、観客の期待度も上げることができます。
練習すれば必ずできるようになりますので、毎日短時間でも続けるようにしましょう。
カードマジックの超おすすめ本
最後にカードマジックを習得する上で、おすすめの本を紹介します。
「DVDで覚えるカードマジック入門」はヒロ・サカイさんというプロマジシャンの方が、DVDで技法と簡単なマジックを教えてくれる書籍です。
94分も収録されている付属DVDでは、カードマジックで必須となる基本技法を習得した後、その技法を使った演技で実践できます。
技法と言っても、少し練習すればできるはずなので、初心者の方も安心して観てみてくださいね。
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