こんにちは、かっぱ(@kappa_viola)です!
今回は、初めてのクラシックコンサートでも困らず安心して行けるように、適切な服装と大事なマナーについてまとめてみました。
私はこれまで少なくとも100回以上はクラシックコンサートに行っており、自分自身もオーケストラで長く演奏してきています。この記事を読めば、もう何も心配することなくクラシックの演奏と雰囲気を楽しむことができますので、ぜひ最後までご覧ください!
※マナーについては多少語気荒めですがご了承ください(笑)
クラシックコンサートの服装は気張らなくてもいい
クラシックコンサートに初めて行かれる方は、服装が最も心配かと思います。
しかし、服装はそれほど神経質になる必要はありません。
そもそもクラシック音楽は敷居が高いと昔から思われがちですが、全くそんなことはないということが一度コンサートに行くとすぐにわかると思います。
男性と女性の場合に分けてお話しします。
男性の服装
男性の服装はスーツもしくはジャケットであれば間違いありません。色味もシックなものから明るいものまで、自分の好きなカラーを選べば大丈夫です。
クラシックのコンサートは、平日は19時頃から、休日だと14時頃に開演するのが一般的です。平日は仕事帰りの人が多いので、スーツとジャケットの割合は半々くらいです。休日はお好きな色味のジャケットが最適かと思います。
スーツやジャケットを持っていない方や、若い方などはラフな服装でも全く問題ありません。季節に合わせて、カラーシャツに一枚羽織れば完成です。夏場は襟付きのポロシャツ一枚でも構いません。
「クラシックコンサートは少し小ぎれいにしていく」つもりで服装を決めれば良いのです。極端な話、夏場の休日昼間であれば、Tシャツ短パンの人もよく見かけるくらいなので、服装に悩む時間を曲の予習に充てると倍以上楽しめますので実践してみてください!
女性の服装
女性の場合も同じように、少しきれい目な服装であれば問題ありません。
ジャケットやコートを羽織ったり、夏場であればワンピースを着たりすると最適です。
むしろ頑張って着飾ろうとしてドレスや派手なアクセサリーを身に付けると非常に浮いてしまいます。休日お出かけしたり、デートに行かれる服装と同じで良いでしょう。
ただ、例外として海外オーケストラや歌劇場の来日公演でS席5万も6万もするコンサートでは、ドレスや着物を着ている人も見受けられます。万が一、そのようなレアケースに遭遇した場合は私までお問い合わせくだされば教えます(笑)。
男性でも女性でも、「少しきれいな服装」のつもりで行くとクラシックコンサートは安心して楽しめるでしょう。
服装よりマナーの方が100倍大事
見出しの通り、マナーの方がよっぽど大事ですし周りに与える影響が大きいです。
自分自身は大したことないと思っていることでも、クラシックコンサートの場では大きな迷惑になりかねません。
私が今までに何度も見てきた悪いマナーと改善策についてお話していきますので、参考にしてください。
語気が荒かったら申し訳ありません。
悪いマナー1 写真を撮る
クラシックコンサートにおいて、最もしてはいけないのは「演奏中に大きな音を出すこと」です。その代表例かつホールの禁止事項に抵触しているのが「写真撮影」です。
演奏が始まる前のアナウンスで「録音・録画は固くお断りします」と流れますし、フラッシュやシャッター音で、コンサート全てを一瞬で吹き飛ばしてしまいます。もし近くにこのような行為を見かけたら是非注意してあげてください。
知らない方も多いですが、開演前(開場中)や終演後のホール内での撮影も基本的に禁止されています。オーケストラの演奏会で、開場中に舞台を撮影する人をよく見ますがマナー違反です。
東京六本木にあるサントリーホールでは、係員が厳しくチェックしていて、舞台を撮影する人を一人一人注意しています。ホール内は非日常的な空間なので、ついやってしまう気持ちになりますが、ぐっとこらえましょう。
悪いマナー2 演奏中のおしゃべり
演奏中のおしゃべりも厳禁です。
世代に関わらず、皆さん演奏を聴いてテンションが上がるとついつい小声で会話したくなりますが、ホール内では小さな音でも客席の隅々まで響き渡ります。
それがせっかくの素晴らしい演奏を妨げてしまうことにならないよう、たとえ小声であっても演奏中におしゃべりはせず自分だけで楽しみましょう。
悪いマナー3 演奏中に大きく咳こむ、くしゃみをする
服装であんなに優しかったのにマナーには厳しすぎだろ!と思われたらすみません。筆が止まらないので次にいきます。
人間ですので、どうしても急に咳が出たりくしゃみが出そうだったりすることはあります。しかし、その場合でも周りへの配慮が不可欠です。
演奏会にはハンカチやハンドタオルを持っていき、咳が出そうになったら思いっきり口を強く覆って音の発生を最小限に留めてください。
くしゃみも同様ですが、くしゃみは鼻をつまめば止まります。鼻をすする音も気を付けてください。予測できない音にハンカチは必須ですよ。
悪いマナー4 あめちゃんの包み紙を開ける
これは非常に多いです。
飴玉の包み紙を開ける音やコンビニのレジ袋を触る音などは、とてもうるさく周りに迷惑となります。そもそも飲食禁止なので飴玉はダメです。
演奏中、自分が体を動かすときも都度大きな音を発しないように注意してください。
悪いマナー5 携帯電話がマナーモードのまま
開演前のアナウンスでは必ず携帯電話の電源を切るように案内があります。
ほとんどの方はちゃんと電源を切っていると思いますが、たまにマナーモードのままバイブ音が聞こえてくることがあります。
このバイブ音は本人が思っているよりも遠くまで響きますし、それを咄嗟に止めようとして体を動かすときにガサゴソとしてしまいます。
携帯電話の電源は忘れずに切っておきましょう。
悪いマナー6 演奏中に身を乗り出して聴く
演奏中盛り上がってくると、つい身を乗り出して舞台を見てしまいがちですがこれも厳禁です。後ろの人が全く見えなくなってしまいます。
クラシックコンサートはチケットの値段が高めに設定されています。
日本のプロオーケストラでS席1万円弱、海外のトップオーケストラになるとS席5万円近くします。私も以前演奏会に行った時、近くで演奏中に身を乗り出している人がいるなと思っていたら、案の定休憩中に後ろの席の人と口論が始まって修羅場と化していました。
皆さん楽しみにして来ていますので、自分勝手な行動は控えましょう。
悪いマナー7 演奏中しきりに体を動かす
演奏中、微動だにしてはいけないわけでは決してありません。
私も顔をかいたり、腕を組み直したりすることは当然します。
ただ、よく見受けられるのが指揮者のマネをしてるかのようにリズムに合わせて手を振っていたり、首を上下に動かしてリズムをとっていたりする動作です。
これもしている本人は気づいていないのですが、視界に入ってしまうと非常に気になります。気分が高揚する場面でもしきりに体を動かすのは我慢しましょう。
悪いマナー8 演奏中いびきをかく
演奏中静かな場面になるとつい眠ってしまいがちですが、せめていびきをかかないように注意してください。
コンサートの前にお酒を飲まないなどの対策は必要です。
悪いマナー9 曲が終わった瞬間に拍手をする
これは特に初めての方は注意が必要です。
クラシックの曲は交響曲(複数の楽章から構成されるいわば大作)などになると1時間近く演奏します。楽章の間に小休止はありますが、そこで拍手はしません。
ずっと集中して演奏を聴いていたのに、最後曲が終わった瞬間に拍手したりブラボーと言うのは、「余韻」を吹き飛ばしてしまうので絶対にいけません。
静かに終わる曲では、演奏が終わったと思っても指揮者が1分近く動かずにじっとしている時があります。これはつまり「余韻」を演奏しているのです。
指揮者がようやく手を下して、客席の方に向くまでは拍手もしてはいけません。周りの慣れた聴衆に合わせて拍手をしましょう。
悪いマナー10 香水の匂いが強い
これは特に女性に多いことですが、香水の匂いが強くて演奏中気になることがあります。
クラシックコンサートでは耳と目をフル活用しますので、無駄な嗅覚は邪魔になってしまいます。付けないか微量に抑えておきましょう。
悪いマナー11 ホール内での飲食
さすがに物を食べている人はほとんど見かけませんが、よくペットボトルなどのお茶を開場前や休憩中に飲んでいる人がいます。
こぼすと大参事になりますし、ホールは「楽器」なのでお茶はロビーで飲みましょう。
悪いマナー12 演奏が終わったらすぐに退席する
クラシックコンサートでは、演奏が終わった後のカーテンコールが5分~10分ほど続きます。この間なるべく退席せず指揮者や演奏者に拍手を送ってあげてください。
もちろん夜公演の場合は9時過ぎることが多いので遠方からの方は仕方ありませんが、そうでない方は終演まで盛大な拍手をしましょう。
もしかしたらアンコールがあるかもしれませんよ。
クラシックコンサートの服装とマナーまとめ
初めてクラシックコンサートに行く方へ向けて、適切な服装と大事なマナーについてお話してきました。
後半は熱が入りほとんどマナーの注意点になってしまいましたが、それほど「音」に関しては気遣いが必要です。
周りのマナーが良く素晴らしい演奏だと何日も余韻が残って気持ちよく過ごせます。
ぜひクラシックコンサートという非日常空間を満喫するためにも、以上の点を実践してみてください。
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